The International Olympic Committee
Sport Mental Health Assessment Tool 1(日本語版)
IOCによる国際標準のメンタルヘルスアセスメントツールです。メンタルヘルスの症状や障害のリスクがある、またはすでに経験しているアスリートにできるだけ早く気が付き、タイムリーに適切な支援や治療に繋げることを目的に開発された評価ツールです。
*本評価ツールは、メンタルヘルスの状態を把握する際の参考にするものであり、精神疾患の診断をするものではないことに注意してください。使用に際しての注意事項が表示されますので、注意事項をよくお読みになってから、本評価ツールのダウンロードし、ご活用いただければと存じます。
注意事項
- 本評価ツールは、メンタルヘルス不調・障害の症状にできるだけ早くに気がつき、適切な支援や治療に繋げることを目的に開発された国際標準の評価ツールです。メンタルヘルスの状態を把握する際の参考にするものであり、精神疾患を診断するものでありません。
- SMHAT-1を使用するタイミング:
理想的には、競技前の期間(つまり、トレーニングの開始後数週間)、シーズン中とシーズン終了時に組み込むことが望ましいです。その他には、怪我、病気、手術、原因不明のパフォーマンス低下時など 、アスリートにとって重大なイベントが発生した場合、主要な大会後、ハラスメントや虐待が疑われる際、大きなライフイベントがあった際の使用が推奨されます。 - SMHAT-1の使用者:
オリジナル版では、スポーツドクター等の医療の有資格者による使用が推奨されています。また、スポーツドクターと共に働く理学療法士やアスレティックトレーナーがSMHAT-1を用いて実際に指導や介入を実施する際には、スポーツドクターと連携することも求められています。 - 日本語版SMHAT-1の作成及び活用について、小塩靖崇が、原著者(Dr. Vincent Gouttebarge)からその承諾を得ていますので、現場あるいは研究で使用される際には、小塩までご連絡をお願いいたします。
- 論文内で引用する際には下記を示してください。
Ojio Y, Kawamura S, Horiguchi M, Vincent G. Preliminary report of the Japanese version of the International Olympic Committee Sport Mental Health Assessment Tool 1 Sports Psychiatry., Sports Psychiatry. 1–8, 2023.
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本ツールキットを用いた今後の研究について
SMHAT-1は、海外アスリートを対象にして行った調査知見から開発されました。そのため、Step 1で用いられるAPSQ合計スコア(16 / 17)は、日本人アスリートでは、この値が異なる可能性があります。この点を含め、日本での本ツールの使い方等について、検証を続ける必要があると考えています。日本語版SMHAT-1は、国際標準の評価ツールとして社会実装を進めながら、並行して、研究としてはツール自体の評価にも取り組む計画です。現在、科学研究費助成事業等の研究課題での実施を計画中です。